4月3日発売の「アナログ」(第87号)に今年初めに大量に入荷した「白レーベル」(テストプレス)のお話を掲載いただきました。
その内容をちょっと解説します。
白レーベルのLP(プロモ盤)とは?
レーベルが白い盤を時々見かけます。
これは、「プロモーション盤」(プロモ盤)と言われ、マニアの中では珍重されています。
これは、レコード会社が一般発売前に評論家・レコード店・放送局向けにPR用に配られるもので、ごく初期のプレスのものです。そのため、通常のものより「音が良い」とされたいます。またその希少性などから、通常の盤より高価で取引されることがあります。
レーベルはこんな感じです。
テスト盤とは?
テスト盤はさらに前の工程の盤です。
文字通り社内の音質チェックのために作られたレコードで、レーベル面は印刷ではなく手書きやスタンプの場合が多いですね。
さて、今回のテーマとなった「白レーベル」盤は?
昨年末に、あるベルリンディーラーから、
「1000枚以上の白レーベル盤がある!」
とオファーをうけました。
前の持ち主は、ドイツグラモフォンのエンジニアとか。
(クライバーや小澤征爾のレコーディングを手がけられた方です)
私はベルリンに赴き盤を確認すると、DGGとアルヒーフなどの「白レーベル」が多量にありました。
レーベルを見るとほとんどがこんな感じです。
レーベル面は白地に印刷ですが、「未承認」のゴム印があります。
たぶん、メディア関係に配る前の最終チェックのための盤と思われます。
「テスト盤」と「プロモ盤」の中間位の工程の盤でしょう。
早速もちかうぇり、試聴すると素晴らしい音質でした。
音圧(音量)が通常のものより大きく感じられ、音楽の持つエネルギーに圧倒されました。
当店のスタッフや友人たちにも聴いてもらいましたが、同様の感想をいただきました。
ただいま当店では、これらを順次整理・点検しながらオンラインショップにアップしております。(なお、このLPにはジャケットがないため、発送時には、無地のジャケットに入れてお送りしております。)
まだまだ多量の在庫がございます。
ご期待ください!
「白レーベル」のリストはこちらからどうぞ!
https://www.lpshop-b-platte.com/SHOP/384964/list.html