続:ベルリンフィルの「マーラー/交響曲全集」

続:ベルリンフィルの「マーラー/交響曲全集」

故小澤征爾氏は、「ベルリンフィルとは?」と質問に答えて、
「100人で演奏することも、4人で演奏することも大好きな集団!」
と話していたことを、このマーラー全集を聴いたり豪華なボックスを眺めながら思い出した。

このマーラー全集、私が手にした「全集」もののBOXの中でもひときわ豪華である。

以前入手した、ショルティの「指環」のセットも豪華だったが、それ以上だ!
もちろん、それだけが売りのLPではない。内容も、「現代のマーラー演奏の最前線」を見事に収めたものになっている。
指揮者陣は現代のマーラー演奏の代表的指揮者をそろえている。

まずは、カラヤン後の歴代監督であるアバド(10)・ラトル(7&8)・ペトレンコ(6)。どれもが、ベルリンフィルのシェフだけあってこの名人集団の見事な腕前を充分生かすだけでなく、彼らの世界を見事に描き分けている。
ちょっとその後の世代の人気指揮者である、ハーディング(1)・ネルソンス(2)・ドゥダメル(3&5)・セガン(4)らのフレッシュな感性の演奏も聴きものだ。

そして、第9番のハイティンクの指揮はどういったらいいのだろう?
彼の指揮姿は実に「普通」。淡々と拍子を刻んでいるかのように見える。そして聴こえてくる音楽もまっとう。これでは、楽譜をただなぞっただけの単調な演奏のように思われるが、実際はその逆!
とんでもなく充実した響の中に、マーラーの心が透けて見れるようだ。
それも、ものすごい熱量をもって・・・
聴き終わったあとには、心地よい疲労感がやってくる。
「マーラーっていいな」と思わずつぶやいてしまう。

現代を代表するマーラー指揮者による、きわめて上質なそして豪華な全集の誕生である。
このLPは、11月の始めに当店に入荷したが、その第1ロットはすでに売り切れ、追加入荷分も続々と売れている。(17枚組で100,000円という高価にもかかわらず、である)

まさに一生の宝となるべきLPセットである。
当店でも、その価値を長い間保っていただくためにも、当店自慢のオリジナル内袋を特典としてお付けしている。

詳細は、こちらからどうぞ。
https://www.lpshop-b-platte.com/SHOP/KKC1250.html