DGGエンジニアからの贈り物

DGGエンジニアからの贈り物

先日お話しいたしました、約1,300枚の「非売品」の白レーベルのLP達ですが、もうすこし説明しましょう。

1 非売品・白レーベルのLPとは

これらのLPは、上の画像のように、「非売品」で主にレコード店などに配られ、試聴などに使われたLPですが、今回の物はちょっと様子が違っています。
今回のLPのレーベル面には、
「Ungeprueftes Muster」(未承認見本)
とスタンプが押されているのがほとんどです。

これは主に社内で関係者たちが、LPを世に出す前に試聴用に作られたものらしいです。
いわゆる、テストプレスです。

今回のこれらのすべてのLPは、DGGのエンジニアであった、ハンス-ペーター-シュヴァイクマン氏のものでした。

2 シュヴァイクマン氏とは?
シュヴァイクマン氏は、G-ヘルマンス氏と並ぶレコーディングエンジニアで、彼が手掛けた主な録音を並べてみると、
クライバーの「運命」
ミュンシュのベルリオーズの「レクイエム」などの名盤が並びます。
また、ジュリーニや小澤征爾などのスター指揮者の録音も数多く手がけています。

3 今回のシュヴァイクマン所蔵LPについて
今回、ドイツの業者から提供されたものは、すべてジャケットがなく内袋に収まっています。きっと、彼が試聴のために用意したLPに違いありません。
そのため、レコーディング後の最初期のプレスだと推察されます。
年代としては、1960年代の後半から1970年代の前半の物がほとんどです。
レーベルは、
ドイツグラモフォン
アルヒーフ
ヘリオドール
の物でした。



4 さて音質は?
私とスタッフ、そして友人たちで約50枚をクリーニングしながら聴いてみました。
そして、あっと驚きました!
そのどれもから、通常盤とは違った次元の音が聴こえたからなのです。

私と友人の感想を並べてみます。

「音量が大きくなったように聴こえる」
「いままで良く聴こえなかったパートの音が聴こえてくるようだ」
「実に新鮮な音」(鮮度が良い)
「切れ味の良い音」
等などです。
(全部を聴いたわけではありませんが・・・)

5 販売について
当店ではこれらのLPの状態をチェックして、順次販売いたします。
残念ながら、ジャケットがないため価格は抑えて販売いたします。
発送時には、いつもと同じようにマシンでクリーングしてから、白の無地のレーベル部分の穴の開いたジャケットに入れてお送りすることにいたしました。

販売まで、いま少しお待ちください。